栃木県宇都宮市のアメカジ古着販売買取店ROUTE44

ビンテージスカジャンの見分け方?

ここを見ているような方はビンテージのスカジャンが欲しい!と思っている方も多いハズ。でも本物と称して(または本物と信じて?)オークションサイトやフリマサイト上に複製品が溢れているのも事実。

安心してネットショッピングできないと思っている方も多いのではないでしょうか?

ここで「当店で買えば100%本物、安心です」的な野暮なことは言いませんw。

ここでは見分け方を中心にだまされないためのアドバイスをしたいと思います。

ただし買い物はあくまで自己責任で、クレームは受け付けません、悪しからず。

ジッパーを見よう!

ビンテージスカジャンを見分けるには、ボディの素材や刺繍糸の素材、ステッチ、刺繍の方法などなど色々ありますがネットで買う場合はすべてを吟味できません。画像から判断できる情報は少ないです。

では、何をもとに判断すればいいのでしょう?

一番簡単なのは、ジッパーです!

ここでは画像で判断できる、または質問で得られる情報から判断できる最も簡単な方法「ジッパー」での見分け方を解説します。

ただしジッパーを付け替えている可能性もゼロではないのでそこは注意してくださいね。ビンテージの日本製ジッパー単体はほとんど出てこないので可能性は低いですが、ビンテージのボロのスカジャンから取ることもできなくはないので。

ネットでのお買い得品・レア品に油断は禁物ですよ、常に疑ってかかりましょう。

下に当時物と判断できるジッパーも画像つきで掲載します。ここにあればまずは一安心といったところでしょう。

まずは80年代~現在の製品に付けられているジッパーのプラー(引き手)にある刻印について把握できているものを記述しますので参考にしてください。

研究用にネットで収集した画像も一部含みます。著作権上の問題がありましたらご連絡ください。出来る限り速やかに削除させて頂きます。

80's~現行メーカー編
TYE 言わずとしれた現行スカジャンの雄、東洋エンタープライズ社製スカジャン。当時も港商の名でスカジャンをPX等に納入していました。TYEは90s以降です。東洋E初期にはTalon製のリバーシブルスライダーも使用していました。
WHC Ware House Company社製スカジャンでWHCですね。ウエアハウスさんもビンテージのレア物を基にした面白い刺繍のスカジャンをリリースしています。
TFH The Flat HeadでTFHですね。サテン地は独特のドレープ感のあるスカジャンを作っていました。初期はYKKのベル型を使っていました。
TRM The Real McCoy'sでTRMですね。桐生の明仙縫製さんの横振りミシンを使って高価なスカジャンをリリースしています。初期はMcCoy刻印のものもあります。
WALDES ウォルデス(朝日ファスナー)を使っていたのはフェローズさんとジェラードさんですね。フェローズさんは独特のオリジナルの絵型でスカジャンを作っていましたのでビンテージには間違いにくいと思います。
SPEED えっ?SPEEDは本物じゃないの?と思ったあなた!詳しいですね。ただし90年代にはSPEED刻印の復刻スカジャンが出回っていました、HRM社製(ヒステリックグラマー)かSWITCH社製だと思われます。一番下にはTOKYOの刻印も入るところも紛らわしいです。ただ下の本物の画像を見てもらえばわかりますが、90年代物は例えば右下がりの刻印の周りにラインが彫ってあり線が太かったりします。加えてスライダーと引き手の接続部分も太いです。ポケット内のメーカータグを外している可能性もあるので、リテーナーボックスとインサーションピンの画像を見せてもらいこのページの下の画像と比較しましょう。
FDC かつて存在したアメカジメーカーシルバーストーンのスカジャンに付いています。SPEEDのような刻印の仕方でSILVER STONEと入ったものもあります。初期は無刻印のベル型だったりメーカー消滅までに何度か変化しています。
三つ輪(3つの輪が重なっている) アメカジアパレルメーカーSWITCH社製スカジャンに付けられていたジッパー。こちらも本物がありますので紛らわしいです。見分け方は3つの輪の刻印の下が「TOKYO」ではなくスイッチ社製は「NIPPON」です。
YKKの長いプラーや縁が盛り上がったベル型 別に偽物ではないでしょうが時代がかなり落ちます。70s以降の日本国内でスカジャンがファッションとなって以降の物によく見る気がします。
Talon、Ideal等アメリカ製 ビンテージかもしれませんが当時交換されていませんか?確認しましょう。また初期の東洋エンタープライズ社はTalon社製を使っていました。
○の中にラーメンの丼みたいな模様 CABクロージング社製のスカジャンです。
無刻印のプラー ビンテージのオリジナルではまず見ません、疑ってかかりましょう。
その他 StarやSLOWなど他にも色々あるようです、無刻印と同じく縫製糸や務歯、テープの素材など他のディテールを確認しましょう。

ビンテージ編(数字~アルファベット順)
000
OFS000と入り下にはTOKYOではなくOSAKAと入る個性派
※悪用防止のため画像に透かしを入れています
555
SKジッパーと呼ぶべきだろう、555の刻印は下にある
600
鶴の名前の入った工業所の製造だろうか、600の刻印は下に入る COPYRIGHT TOYO ENTERPRISE COMPANY INC.
888
CHERRY
CHERRYは桜金属工業という情報あり
CN
CSF
こちらも桜をモチーフにしていることからCHERRYと何らかの関連があるかも?
FUZI
KENROU CHUCK(堅牢チャック?)と下に刻印がある。しかも差し込みはTTSであることに注目
MITSUWA
通常の下にTOKYO刻印が入るものの他に裏面にTOKYOと入るものなどミツワジッパー(津田商会)はバリエーションが豊富でプラーが菱形、六角形など様々なタイプが有る
NBK
No.1
No.1もバタフライ、回転式とバリーエーションは豊富な方だろう。Nの文字の右上が横に伸びているものがあるのと右上がりの文字の上下に線が入るパターンがある
OFS000
PEARL
SFK
SGK
SK
SPEED
スピード(川源商店)も見かけることが多いジッパーです。プラーの刻印には右上がり、左上がり、遠近風など棒型だけでもいろいろなタイプがあります
SSS
サンエス(スリーエス)はYKK(吉田工業株式会社)の創業時の社名「サンエス商会」から来ている。1938年には社名を「吉田工業所」に、終戦直後には「吉田工業株式会社」となり、翌年1946年には「YKK」の商標を取得している
STF
STFのプラーは小さめ三角形の中にSTFと刻印、Tが3辺に接触する形で傘のようにデザインされているのが特徴
TAVAN
TMS
TOYO
異色の作りで真鍮色しか見たことがありません
TTS
YKKの次によく見るTTS(東京寺西商店)は大手だったようですね、プラーも細かいバリエーションがあります
YA
YA刻印は浅尾伸銅所と言われています。バリエーションが複数あるようですが見かけるのは丸穴棒プラーの回転式が多いです
YKK
言わずとしれたジッパーシェア世界No.1ブランドYKKです。真鍮製が多いのが特徴ですが、メッキで銀色に見えるものもあります。刻印のフォントもゴシック・ブロック、アルファベットの間に点の有無等バリエーション豊富です。プラーやスライダーの形も棒型・扇型、バタフライ・回転式の引き手等バリエーションがありますが怪しいと思ったら差し込みが近代のものかやテープが化繊製か、テープエンドにプラスティックや樹脂コーティングが使われていないかをよく確認してみましょう
YKY
YKKのパクリとしか思えないYKY、終戦直後の混沌とした時代を象徴するこんなものが見つかるのも古着の醍醐味かもしれませんね
YN
YNもCSF同様に桜のマークの中に刻印をしています

プラー(引き手)が無いときは?

ビンテージ品だとプラーが欠損して付いていない場合もあります、これだと刻印がわかりませんね!?

そんなときは慌てずにリテーナーボックス(箱とも言う、差し込み口のこと)やインサーションピン(蝶棒)のパーツの画像をもらってチェックしましょう。

参考までに連結部の代表的ディテールを掲載しておきます。務歯(一つ一つの歯のこと)の形やテープ(務歯が付いている生地のこと)の素材(ほぼ全てコットンヘリンボーンです)にも注目してください。

各パーツ編
リテーナーボックスとインサーションピン(~1953年頃)

日本語で言えば箱と蝶棒ですが、各社形は違えどいかにも手作業で取り付けしていたような作りです。このディテールは~1953年頃までのスカジャンに多いようですのでおおよその年代判定にも使えます。ちなみに東洋エンタープライズさんの港商スペシャルやウエアハウスさんのスカジャンはこのあたりも忠実に再現されています。
リテーナーボックスとインサーションピン(1953年以降)
1953年頃YKKがジッパー生産における一連の手作業の機械化に成功し圧倒的生産数と低単価高品質によって群雄割拠だったジッパー業界の覇権を握ります。ピンは断面が四角になり、ボックスも作りが簡素化されています。
テープの終端処理の変遷(上から古い順)
切りっぱなし(各社)

折り返し(各社)

横生地使いのテープを接着補強(YKK)

最後に

いかがでしたか?

年々少なくなるオリジナルのスカジャン、世界が認知する日本発祥の洋服も技術の進歩などによってディテールが徐々に変化しているのがわかりますね。

ところで、私は現行品も全く否定しません。ビンテージだったら何十万するであろうレア柄をジャストサイズで気軽に着れるのは現行メーカーが当時のパターン・技術の再現に心血を注いでいるからでしょう。そこから新しいデザインも生まれています。

みなさんも是非スカジャンを目にする機会があれば、このコラムを参考にしてみてください。

少しでもビンテージやメーカー品とダマされて粗悪品を高値づかみする方が減り、スカジャンLover、ひいては古着Loverが増えることを願います。

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